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Department of Molecular and Phaemacological Neuroscience, Hiroshima University Institute of Biomedical & Health Sciences

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ポリリン酸に関する研究

ポリリン酸は何個ものリン酸が直鎖状に繋がった分子(図)で、細菌には数百個以上のリン酸が繋がった長いポリリン酸、ヒトなど哺乳類には約60~100個のリン酸が繋がった比較的短いポリリン酸が存在します。ヒトにおけるポリリン酸の働きには不明な点が多いですが、これまでの研究から生体内で重要な役割を果たしていると考えられます。近年、ポリリン酸は、線維芽細胞増殖因子を安定化し細胞増殖を促進する、血小板から放出されて血液を凝固させるなど、その多彩な作用が次々と明らかにされてきています。また、脳では神経細胞やグリア細胞からポリリン酸が放出され、細胞機能調節や神経保護に働く可能性も示唆されています。このように様々な働きを持つポリリン酸の機能を解明することにより、新しい作用機序に基づく薬の開発が可能になるのではないかと考え、ポリリン酸の作用の探索を進めています。



ポリリン酸の構造

主な発表論文

1.       Harada, K., Shiba, T., Doi, K., Morita, K., Kubo, T., Makihara, Y., Piattelli, A., Akagawa, Y., Inorganic polyphosphate suppresses lipopolysaccharide-induced inducible nitric oxide synthase (iNOS) expression in macrophages. PLOS ONE 8:e74650, 2013

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広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 
神経薬理学

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